「あ〜、可愛いな〜v」
     「ですね。」










雨の日














     「なんでこんなに可愛いのに捨てたんだろうね・・・。」
     「・・・どうしてでしょう。」
     「雨の中で凍え死んじゃうかもしれないのに・・・。
      身勝手だよね、人間て。」



     「・・・慈郎さん。」
     「なーに桜乃ちゃん?」
     「この子、家で飼えるかもしれません。」
     「マジマジ?!」
     「かもしれない、ですけど。
      ・・・もし私が飼えなかったら、この子どうなるんでしょう。」
     「大丈夫!俺も親に相談してみるC〜!」
     「慈郎さん・・・。」
     「あ、けど俺か桜乃ちゃんのかたっぽしか飼えなかったらどうしよう〜!」
     「その時は里親を探してあげましょう。」
     「そだね!」



     「お前達、桜乃ちゃんが見つけてくれて良かったね!!」




                                  にゃあ。










     「さぁて、早速親に電話しよっか〜!」
     「はい!」








結局、二匹いた猫は、桜乃と慈郎にそれぞれ引き取られていったのでした。









お前の名前はさくらね!