Yo-Jin-Bo 〜 運命のフロイデ 〜


ツーファイブ様が製作した、ある意味で乙女ゲームを超えた乙女ゲーム。
それが、『Yo-Jin-Bo 〜 運命のフロイデ 〜』です。
まあどんなゲームなのかは公式サイト様へ行けば分かるのですが、
私の方でも簡単に説明しますね。


主人公は『紗依』という、現代(に近い世界観の世界?)の女の子。
ある日紗依は、部活動中(史跡探索中)にペンダントを拾い、持ち帰ります。
その日の夜、そのペンダントから女の子の霊が現れます。
その女の子は初姫という、
江戸時代(っぽい世界観の世界?)に非業の死を遂げたお姫様。
初姫は、紗依に助けて欲しいと語りかけます。
次の瞬間、ペンダントは光り輝き、
初姫が生きていた時代へと紗依の意識を飛ばされてしまいます。
紗依が初姫として意識を取り戻した先は、初姫が殺されたお城の中。

紗依は初姫の運命を変え、元いた場所に生きて帰れるのでしょうか?



・・・大体こんな感じでしょうかね?
(ゲームの説明文風に書いてみました)

上記で説明したとおり、紗依(プレイヤー)は初姫の体に入り、
初姫として追っ手から逃亡します。
その際に助けてくれるのが、初姫の守役である宗重
初姫の爺や(笑)に金で雇われた(こう書くとあれですが・・・)
用・心・棒・モンモン・一刀斎の六人です。
改めて書くまでもなくこの六人が攻略可能なキャラなのですが、
皆キャラが濃い。ていうか濃すぎる!(笑)


アイコン素材 : 120+様




◆ 全体的な感想

  元は『用心棒』というロック朗読劇なだけあって、
  用・心・棒・モンモン・一刀斎・宗重の会話がすごい面白いです。
  ギャグ満載です。(シリアス:ギャグ=2:8?)
  普通に考えればシリアスなシーンでもいつの間にかギャグに変わってるので、
  常時笑い転げていることになると思うのですが、
  甘々なところは照れてしまうほど甘々ですし、
  シリアスなところは泣いてしまうほどシリアスなので、
  心配しなくてもちゃんと(?)乙女ゲーですよ。(笑)

  ギャグの内容は、時事的なものや漫画等のパロディーが多くて、
  「版権とか大丈夫かよ?!」とはらはらしました。(笑)
  でも版権ネタよりオリジナルギャグの方が面白かったので、
  版権ネタ入れるよりもオリジナルオンリーだけの方が良かったと思います。
  あとは下ネタも満載ですので、
  純粋培養されている乙女さんにはお奨め出来ないゲームです。
  でも、下ネタ苦手な私でも耐えることが出来たんで、
  大丈夫だと・・・思います。

  また、六人全員にあるキャラソン(ちなみに一人二曲ずつ)がすごい良いです。
  跡部のKA・BA・JI並の面白系もあれば、しっとり系もあり・・・。
  でも面白系の曲をBGMに死にたくないなぁ・・・。(笑)

  総評は、『人を選ぶゲーム』というところに落ち着きますかね。
  公式サイトで公開中の小説を読んでから買われることをお奨めします。
  「紗依と初姫性格全然違うのに、どうして気付かないんだよ?!」とか、
  「話ちょっと短いかも・・・。」とか「滞空時間長すぎ!」とか
  「え、主人公格のキャラ達より脇役のが良いシナリオじゃん?」とか
  色々と突っ込みどころとかが多いゲームですが、私は大好きです。





キャラ別ネタばれあり感想


題でわざわざ告知した通り堂々とネタばれしてるので、
『ネタばれやだ!』って方は見ないでくださいねー。
ちなみに並びは『ED迎えた人順』となっております。
















◆ 筑波 宗重(つくば むねしげ) 声:小杉十郎太さん

  初姫を幼い頃から守ってきた人(生まれた頃からではないらしい)で、
  彼女が死ぬ間際まで守っていた人。
  冒頭で紗依は初姫がどうやって死んだのか追体験するのですが、
  そこで初姫の初恋の人が宗重だということが判明したので、
  一番初めに落とすことにしました。
  だってその時点で初姫にも感情移入してたんだもんよー!
  紗依と恋人になる=初姫失恋 なんだもんよー!
  これ以上感情移入する前に落としたかったんです・・・!(泣)

  で、落とした感想ですが、
  普通に格好良いですよね、このおっさん。(こら)
  いや、似てない物真似とか寒い親父ギャグとかはあれですが、
  頭良いし、肝心な所では頼りになる人ですよね。
  なので、シナリオも宗重さんのキャラも結構お気に入りです。
  でも、アル●ラン系の濃ゆい顔はきr・・・だし、
  初姫に悪いとか思ってしまうので、
  この人のラブラブEDは一回くらいしか見てません。
  この人のEDで一番好きなのはノーマルEDかな。

  心との会話が面白すぎたので、もっと話して欲しかったです。
  精神年齢も考え方も似すぎてるから面白いんだよね、この熱血コンビ。



◆ 村雨 心ノ介(むらさめ じんのすけ) 声:高橋広樹さん

  通称「心(じん)」。用心棒家業をしながらさすらっている、素直で熱血漢な人。
  三手に分かれる時宗重さんと組む人なので、二番手はこの人にしました。
  『惚れっぽいがモテないのが悩み所』と人物紹介に書かれている通り、
  最初からそういうところをばんばか出してくれました。(初姫に一目惚れしたりとか)
  時々出てくる心さんのチッスへの執着には引く人とか絶対いると思うのですが、
  私は可愛いなと思いつつ見てました。(流石に序盤のあれには引きましたが。)

  心さんは、何も考えてないっぽいけどちゃんと考えてて、
  どんな人が相手でも臆せず自分をさらけ出せる人ですね。
  『少年漫画の王道主人公っぽい』と言われているだけあるなぁと。
  ベストEDでのわかめへの熱い説得はじーんときました。
  まあそんな格好良いところはあまり出ないので、
  可愛い人というのが一番最初にでてきてしまうのですが。(苦笑)
  他のサイトさんでも言われていたのですが、多分この人本当はモテてますよ。
  『本人は気付かないうちに』ですけど。(鈍いから)

  恋愛部分は、もう最初から半分惚れてる状態(笑)なんで自然でした。
  台詞とかも予想出来ちゃったんでそんなに新鮮味はなかったのですが、
  現代きちゃったのと白昼堂々往来でチッスには驚きました。
  (照れ屋だったのに・・・!!)
  心さんのEDはノーマルEDもベストEDも好きですね。
  まあどちらがより好きかと言われれば当然ベストですが。ラブラブ〜。



◆ 椿木 泰之丞(つばき たいのじょう) 声:石川英郎さん

  「木+泰」で通称「棒」。
  フェミニストで、UFOとか好きなオカルトオタク(と言って間違いではない)。
  由緒正しい武家の生まれだからか、口調や物腰が上品。
  頭が良いので解説とか戦略を立てたりする参謀的な役割を担ってた気がします。
  ただ、話が長い上にやたらと解説したがるのが難点かと。

  棒は石川さんだから(笑)三番手に落としました。
  ビジュアルが格好良くて石川さん声で・・・、という要素から、
  もっとクールビューティーな人を想像してたんですが全然違いました。
  超常現象について語っている時のあのいきいきとした声・・・!
  言ってることはさっぱり分かりませんが、この時の棒さんは可愛いです。
  (可愛いっていうとファンの方に怒られますかね?いやでも可愛いですよ。)
  この人もしっかり漫才に参加しているので、本当は2.5枚目なのかな?
  私は想像していたキャラ像よりもこっちの方が好きなのでいいのですが、
  クールビューティー好きな方は「この野郎・・・!」って思ってしまうかもしれません。

  棒のEDは結構意表をつかれました。
  似てない物真似とか、死ぬか死なないかという時にしないで欲しい!
  (冷静だったと言い換えることが出来るかもしれませんが・・・。)
  紗依がいなくなってしまった後の棒に
  精神的に弱いって印象を受けたのですが、これにもびっくりしました。
  好きなのは断然ベストEDですね。
  だって完全体紗依(笑)でED迎えてる人ってこの人しかいないし。
  二人で時々初姫の所に会いに行けばいいよ。



◆ 辰波 一刀斎(たつなみ いっとうさい) 声:荻原秀樹さん

  朗読劇で死んだと思われていた殺人鬼。
  攻略可能キャラの中では多分一番シリアスな人ですが、
  そんな彼も用達との旅でお笑いのセンスを磨きました。(笑)
  プレイ前に色んな方のネタばれ感想を見ていたのですが、
  好きED上位に必ずいれられているので最後の方に落としてみました。

  色んなとこで変態鬼畜眼鏡と評されている彼のEDは、全ED中一番甘いです。
  彼は噂の(笑)ツンデレで、チッスの回数も全キャラ中一番だから・・・!
  そして何気に一番おいしい思いしてるキャラですよね。
  (だって心・宗重ルートでもチッスイベントあるんだよこの人だけ!)
  「人気投票したら多分一位この人か用ちゃんだよね」と思っていたら、
  案の定一位かっさらってました。(用ちゃんは二位。)
  人気の理由は眼鏡かとドンさんが書いていたけれど、
  この人の場合は眼鏡ではなくツンデレが原因だと断言致します。
  何ですかベストEDでのあの別人っぷりは?!
  人殺し馬鹿(言いえて妙だな)からなんの迷いもなく恋人馬鹿へ・・・!
  その上キス魔ですよ・・・!(大笑)
  それも長らく人の愛に触れていなかった反動(うわキザ)かと思うと
  なんとなく微笑ましいですが、
  この人紗依が死んじゃったら生きていけないんじゃないかと心配です。

  一刀斎のEDはどっちも好きですが、僅差でノーマルEDかな。
  こういう切ないのに弱かったりするので・・・。
  バットEDは見るのが怖くてモンモンと用しか見てないのですが、
  すごく泣けるそうですね。み、見ようかな・・・?



◆ 門倉 紋山(かどくら もんざん) 声:稲田徹さん

  「門+紋」で通称「モンモン」。(こう呼ばないと訂正される)
  明るくてスケベな破壊僧。加えてでかい!(服のサイズはXLだそうです)

  でかいのは体だけじゃなかった・・・!(笑)
  普段の会話を聞いていてもそうなのですが、
  心も大きいんですよね、この人は。
  例えるなら「森のくまさん」で、
  テニプリでいうとタカさんみたいな人です。
  この人が結婚相手なら十中八九幸せになれますよ。

  用とのコンビがすごく好きです。
  この二人の、親子みたいな関係にほんわかします。
  なのでモンモン絡みのスチルでは、
  親子ルート決定した時のスチルが一番好きです。
  私もモンモンに頭撫でられたい・・・!

  一番好きなのはノーマルEDです。
  子孫から子孫へと受け継がれていく手紙っていうのに胸キュンです。
  ベストEDはびっくりしました。渡米かよ・・・!



◆ 不知火 用三郎(しらぬい ようざぶろう) 声:森田成一さん

  通称は「用」。
  可愛い顔をしてるけど言うことはキツい美少年。忍者の末裔らしい。 

  子ども扱いは嫌いなのに子供っぽく見せてるっぽいのは何故?
  本当に未成年?等など、考えれば考えるほど謎が出てくる謎な人。
  そしてそれの大半が謎のままで終わっていることにびっくり。
  あ、ただ「用ちゃんって腹黒なの?」という質問については判明しました。
  設定資料集にて「笑顔の裏に何が隠されているのか分からない」とか
  言われれてるので、腹黒いのでしょう。(笑)

  本編でも言われている通り、容姿の割にしっかりしている人なので、
  個性豊かな団体をなんだかんだでまとめているのは用ちゃんです。
  この中で一番料理とか上手くて結婚相手に良いのも用ちゃんです。
  (森田さんがラジオで言ってたから確定事項かと。笑)

  用ちゃんには母性本能くすぐられっぱなしだったので、
  恋人というよりはお母さんになりたいです。(おいまて)
  イベントでもお母さんがキーワードでしたしねー。(ア、アウルか?!)

  用のEDで好きなのはベストEDです。断然ベスト。
  紗依のくのいちルック可愛いし、二人がじゃれあってるの可愛いし。
  用のこと忘れちゃうノーマルEDはあまり好きではありません。
  悲恋とかどっちかといえば好きなのですが、これはちょっと・・・。
  それならバッドEDの方がマシだと思います。



◆ その他

  えー・・・。
  私、どのキャラより紗依が好きなんですよ。
  もう彼女が可愛くて仕方がありません!
  小説書きたくなったのも、紗依への愛故です!
  見ず知らずといっても過言ではない人のために頑張ったりとか、
  さり気なく着付けに成功してるところとか、天然ボケ気味なとことか、
  もう全部好きです・・・!
  私の帯も締め直してください!!

  紗依は、公式人気投票で五位にはいりました。
  良い男が揃っている中、五位をゲットしたわけなのですよ!
  ままままマジですかい?!嘘じゃないですよね?!
  ブラボー同志様!!

  後は。
  塙殿もいいキャラしていて好きでした。
  モンモンベストで見送る時の台詞にじわりときました。
  ええ人や・・・!
  わかめ もとい 治基も結構好きです。
  この人が改心しても死んでしまうことにちょっと凹みました。
  結構いい人でしたよね。おしいなぁ・・・。
  後、わかめ命な忍者も好きです。
  この二人には、落とせなくてもいいから、
  せめて『改心して存命ED』が欲しかった・・・・・・!
  (PS2版ではわかめと忍者は攻略対象に昇格だそうですね。
   どんなEDになるんでしょう。わくわく)


そんな感じで感想終わり。