その一瞬だけ、暗かった外が光で満ちた。
背後で雷が落ちたからだと気付いたのは、こいつらが騒ぎ出してからだった。 「ぐぴゃあ!」 「うわぁ!」 「△○×〜!」 彼らは怯えている様に聞こえる叫び声をあげ、楽しそうな顔で俺に張り付いてくる。 一人は腕に、一人は背中に、最後の一人は膝の上に。 「ぴかってきれいだったな!」 「でもさっきのはちょっと驚いたかも。」 「□@&◎!」 「結構近かったから、もしかして落ちるかもな。」 「え、それ本当なのツナ兄?」 「ランボさんはおちてもだいじょーぶだもんね!」 「◎×△?」 俺の背中に張り付いているランボが落ちないように気をつけながら当てにならない予想を口にすると、三人がほぼ同時にきゅっと身を寄せてきた。 表情はあまり変化してないけど、どうやら怖がっていたらしい。 そんな三人を微笑ましく思いながら、皆で昼寝をしようと提案する。 「だって寝たら何も怖くないだろ?」 突然の提案に困惑したのか、三人がそれぞれ質問を投げかけてきたが、 俺は煩い三人組をその一言で黙らせることに成功した。 ツナ+お子様トリオ(家庭教師ヒットマンREBORN!)
「ソレ、結わせてくんねぇ?」 「はぁ?」 怒っているというより呆れた様に言ったマカは、無言で髪ゴムを渡してきた。 受け取ったそれを右手につけて、柔らかい髪を櫛で梳く。 「珍しいじゃない。」 一度梳いた髪を適当にふたつに分け、片方に櫛を通し始めたとき、 しばらく俺のやりたいようにやらせていたマカが急に声を出した。 「いつもならやってって言ってもやってくれないクセに。」 「・・・気紛れだよ。」 悪戯っ子みたいな言い方で俺を茶化してきたマカが、子供っぽく笑った。 ソウル×マカ(SOUL EATER)
なぁにこれ? と、彼の机の上に置いてある物へ視線を向けながら聞いてみると、ツナ君は照れたように笑いながら答えてくれた。 「あ、こ、これはね・・・。」 ツナ君は、私の初歩的な質問にも丁寧に答えてくれた。 これについて説明しているツナ君は終始笑顔で。 その顔が見たくて次々に色んなことを質問していくと、どんな小さなことにも真剣に答えてくれた。 「京子ちゃんはこういうのに興味あるの?」 「あ、うん。ちょこっとね。」 唐突にツナ君に質問返しをされて、とっさに言葉を口にしてしまう。 嘘でもあるし、真実でもある言葉。 ツナ君が、笑顔でそっかとだけ返してくれる。 (ありがとう。・・・ごめんなさい。) そんな彼を見ながら、心の中だけで懺悔する。 本当は、本当はね。 あなたと話すきっかけを探していただけなの。 綱吉×京子(家庭教師ヒットマンREBORN!)
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